円高 2010 2 27
有事の円買い。
ここ数年の傾向です。
これは、円相場の月足チャートを見れば、わかります。
世界で何かあれば、「有事の円買い」となった軌跡が残っています。
それにしても、円高は行過ぎたと思います。
月足チャートでは、2007年6月の124.14から、
2008年12月の87.19円となった急激な円高、
さらに2009年11月には84.82円を記録しています。
徐々に円高になるならばともかく、
急激な円高で、日本経済に与えるダメージは大きかったと思います。
デフレと円高 2010 2 7
書名 デフレと円高の何が「悪」か
著者 上念 司 光文社新書
この本では、デフレと円高が、
日本にとって、なぜ問題なのかを説明し、
デフレと円高を止めなければならないと説く。
さらに、現在の状況で、
消費税を上げれば、デフレ・スパイラルが加速すると説きます。
確かに、これは、当たり前のことでしょう。
しかし、相変わらず、消費税増税が必要と主張する人が多いのです。
そういう主張をする人に限って、
高給取りだったり、豪邸に住んでいたりするのです。
高級酒を飲みながら、あるいは千円以上もする昼食を食べながら、
「消費税増税が必要だ」とつぶやくのです。
一方で、庶民は、発泡酒ビールでは高いので、
「第三のビール」を飲み、
昼食の時は、「牛丼の380円は高い。
確か、数年前、280円の時もあったはずだ」とつぶやくのです。
この落差は大きい。
高級官僚という言葉がありますから、
高級な家に住み、高級な食事をする「高級政治家」という概念があってもいいでしょう。
高級政治家と庶民の隔壁は、ベルリンの壁より、強固なものでしょう。